2021.12.23 Thu.

なぜQuizKnockとビービットがセミナーをやるのか?

2021.12.23 Thu.

なぜQuizKnockとビービットがセミナーをやるのか?
来たる12月27日月曜の17:00より、今年の締めくくりにふさわしい、濃いメンバーでの鼎談を行います。
● 「東大王」などでも有名な、QuizKnock(クイズノック)の代表・伊沢氏
● QuizKnockを運営する株式会社baton創業者の衣川氏、マーケティング部長の前田氏

お三方をお招きし、彼らが取組む「データ活用とファンづくり」について生々しくお伺いします。聞き手となるのは、ビービットCCOの藤井保文と、『UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論』(以下『UXグロースモデル』)共著者の佐藤駿。
この記事では、聞き手2人が鼎談に向けた意気込みと、QuizKnockとビービット、さらにはクイズとデータ分析の意外な関係性を語ってみました。

QuizKnockとUX支援企業ビービットが、なんで話すの?

藤井:ビービット藤井です。こんにちは。

佐藤:同じくビービット佐藤です。こんにちは。

藤井:僕たち2人と言えば、『UXグロースモデル』の共著者なわけですが、こういった企画もたまに一緒にやっています。そんな中、ずっと「QuizKnockさん、batonさんとお話しがしたい」と言い続けていました。おそらく1年くらいずっとラブコールかけてたよね?

佐藤:はい、かけてましたね。

藤井:多分、僕たちビービットや、UX、アフターデジタルといったトピックと、YouTubeチャンネル登録者約180万人で、東大王としてテレビにも出ているような伊沢さんが率いるQuizKnockって、普通に見たら「なんで一緒にやるの?」って思われると思うんだけども。実はさまざまな縁があるんだよね。

佐藤:ですね。QuizKnockは株式会社batonが運営するサービスです、というところを前置きした上で、少し縁を話しますと…

まず、前田徹哉さんというビービットの元セールスマネージャーの方が、今はbatonのマーケティング部長として、QuizKnockのマーケティングも見られている、というものがありますね。前田さんは「タワレコの前田さん」といえばマーケティング界隈で知らない人はいないような有名人です。最近も『顧客勘定マーケティング』という書籍を出版されています。

正確な言葉ではないかもしれませんが、「モノを売るのではなく、ちゃんとお客さんと関係性を作っていく、深いお付き合いをしていくのが今後のマーケティングだ!」といったことを仰っていて、その流れで、batonおよびQuizKnockが魅力的に映り、今年の頭くらいにビービットを離れられたのですが、依然良い関係でお付き合いさせていただいている、という感じですね。

藤井:Zoom飲みしたりするんですけど、めちゃくちゃ有名な方なのに、話も面白くて、きさくに接してくださるので、僕前田さん大好きです。

佐藤:ですよね。もうひとつはQuizKnock自体が、ビービットが提供するUXグロースのためのSaaS、USERGRAM(ユーザグラム)を2年間使ってくれているお客さまである、ということですかね。

藤井:じゃあお客さまのところに前田さん転職しちゃってんじゃんって言うね(笑)

佐藤:はい(笑)

藤井:まあ、言ってみたけど、今もよいご縁であるということで、気にしていません(笑)

佐藤:はい(笑)

藤井:で、もう1個あったよね、ご縁。

佐藤:そうですね。

実は私、テレビでもやってる高校生クイズで全国大会出てるんですけど、その年にその大会で優勝したのが伊沢さんなんですよね。で、東大に入学したら同じクイズサークルにいることになって、それだけじゃなくゼミも同じだった、という流れになって、普通に連絡を取り合えるような関係なんです。

藤井:いつ聞いてもおもしろいな、この話。僕普通にQuizKnockのYouTube、特にコロナ期間中に見てたから、うらやましいよ。

東大のクイズサークルってやっぱり猛者ばっかり集まってくるイメージだし、その全国大会の猛者どもが集まって、「お前も、お前も、お前もいるのか!」みたいにドリームチーム化したりするの?

佐藤:はい、しますね。なので、高校ではエースだったやつも、大学では…みたいになって、プロ野球みたいになります(笑) 特に伊沢さんと私の代は黄金世代と言われていたので。

藤井:何その黄金世代ってwww

佐藤:ちょうどテレビで高校生クイズが放送されるくらいにクイズを始めるような人が多かったんですよね。

藤井:なるほど、憧れたりして、母数が増えたりしたのか。

佐藤:そうですね、特に知識層というか、頭のいい人が増えたような感じですかね。

クイズと行動データ分析、意外な関係

藤井:じゃあ、原初を辿れば伊沢さんと佐藤さんの偶然の縁があって、そこからまたも偶然に会社としても色々お世話になるかたちになったってことだね。有難いご縁ですね。

そうなるとUSERGRAMを入れてくれるのも、お友達だからか?と思ったりもできるんだけど、そういうわけじゃないんだよね(笑)

佐藤:はい(笑)

流れとしては、それこそ今回登壇するお2人、当時ビービットだった前田さんと、今回もご登壇いただくbatonの代表である衣川さんとが知り合ってお話しされていたところ、「うちの会社にも、高校生クイズ全国出てたようなやつがいるんですよ」と話に出されたそうなんですね。

前田さんが私の名前を上げたところ、その場に来ていた人が「佐藤さんですか!知ってますよ!」となり、営業ついでに遊びにいってみる、ということになりました。

藤井:まあ、遊びに行きついでに営業に行ったんだろうな。

佐藤:えーと。

で、そこでUSERGRAMのデモをお見せしたところ、「いろんな施策がやりっぱなしになってしまっている中、きちんとこうした基盤を通じて、お客さまの反応を見ながらメディアを成長させていきたい」と衣川さんに思っていただけたのが大きなきっかけです。

藤井:伊沢さんはここには登場してないのか。

思ったよりも、奇跡のような流れで縁がつながっているな。なるほど。実際2年間も使ってくれてるわけだから、結構使っていただいているのかな?

佐藤:そのあたりを、27日のセミナーでも忖度なしで聞いてみたいと思っています。

藤井:なんとなく、クイズや謎解きの感覚で行動データをベースに分析してくれていたりしないだろうか、という期待が生まれてしまうな、伊沢さんやQuizKnockとなると。

佐藤:そういう意味でいうと、さっき伊沢さんと私が大学で同じゼミにいたと言ったんですが、実証経済学とか言われる分野でして、実データを使いながら理論が本当に正しいかを検証する、ということを学んでいたんですよね。

この分野では「仮説なしにビッグデータ解析すればいろいろ分かる」ではなくて、「データはちゃんと仮説検証のために使うのだ!」が前提とされているので、USERGRAMとは非常に親和性の高い考え方なんですよね。

クイズや謎解きの感覚からかは分かりませんが、少なくともそういう背景もあって、必要性を感じてもらえたのかなとも思います。

藤井:と、なると、クイズサークルに入っている2人がそのゼミを受けていたわけだけど、クイズやっているとそういう仮説思考や分析に興味を持ったりするものなのかな?

佐藤:完全に私見ですけど、ある気はしますね。問題文を2秒聞いて、この答えはこれではないか、みたいな仮説を瞬時に立ててなるべく早く動く、みたいなことを一日に100回以上やっている人たちなので、思考回路として仮説と検証が染みついている感じはします。

藤井:ユーザの行動分析からUXづくり、施策づくりのプロセスも、クイズや謎解きのように捉えてもらえていたら嬉しいなあ。

QuizKnockとファンづくり

藤井:そういう縁はありつつ、他にもいろいろなクライアントさまがいる中で、今回QuizKnockと一緒にセミナーをやりたい、というのは、何か想いや背景があるのかな?

佐藤:やはりQuizKnockってファンとの吸着性がすごく高いんですよね。例えば僕の上司もQuizKnockのイベントに行くほど大好きだったり、行ってみたら会場中が人で埋まっていたり、立ち上げ当初から知っている身としてはまさかこんなに愛されるサービスになっているとは、と思っています。

一方でUXグロースに取り組もうとする企業さまと日々対話を重ねていますが、どうやったらもっとファンになってくれるか、どうやったらもっと高頻度にお客さまと接点を持てるか、といった悩みが本当に多いなと感じています。

QuizKnockもユニークではあるので、全てが参考になるとは思いませんが、彼らがこうやって人と関係性を作っているノウハウや考え方がきっといろんな企業の悩みに答えられるのではないか、と思い、企画をしました。

藤井:アフターデジタルのシリーズでも、製品を売るモデルから体験提供型、バリュージャーニー型に転換しようという話をひたすらしているけど、その意味ではファンマーケティングとか、コミュニティといったトピックは、関係構築の最たるものだと思うので、僕自身も議論できるのを非常に楽しみにしているよ。

27日月曜の当日は17時に開演して、90分間使って、質疑応答なども入れながら、今のQuizKnock、およびbatonの視点から、ファンとの関係性作りやビジネスについてお話を聴いていくので、本当に贅沢なことに、QuizKnockのCEOである伊沢拓司さんはもちろんのこと、batonの代表である衣川洋佑さん、マーケティング界でも実績をともなって有名、かつ最近『顧客勘定マーケティング』という書籍も出版された前田徹哉さんのお三方に出てきていただきます。どうぞお楽しみに。

あ、そういえば伊沢君、最近すごい本出してたね。最後に宣伝しておこうか(笑)

佐藤:はい(笑) でもあの本すごいんですよ。あんなにクイズの方法論が分かりやすく、かつ分厚く書かれている本は世界中になかったのではないかと思うので、クイズ出身者としても「こんな本が出せること自体信じられない」というほど贅沢な名著ですので、是非興味がある方は読んでみてください!
クイズ思考の解体 伊沢 拓司 (著)

【セミナーのご案内】QuizKnockに学ぶ、データ活用とファンづくり

皆さんは、東大発の知識集団「QuizKnock(クイズノック)」をご存知ですか?

「楽しいから始まる学び」をコンセプトに
●YouTubeチャンネル登録者数は合計250万人強
●WEBメディアの月間PV数は数百万
を誇る、10~20代の若者を中心に大人気のクリエイター集団です。

このように、多くのファンに愛され続けているQuizKnockは、
最近「データ活用」に取り組み始めています。

本セミナーでは、
●「東大王」などでも有名な、QuizKnockの代表・伊沢氏
●QuizKnockを運営する株式会社baton創業者の衣川氏、マーケティング部長の前田氏
をお招きし、彼らが取組む「データ活用とファンづくり」について生々しくお伺いします。

YouTubeのような外部プラットフォームや
自社のオウンドメディアで取得できるデータを
いかに分析し、いかにファンづくりに活用しているのか。

会社規模や業界にかかわらず、
--------
●顧客のファン化やLTV向上、吸着度強化に取り組んでいる方
●データ活用を組織に根付かせたい方
●顧客体験を高め続ける組織づくりのヒントを得たい方
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に向けて、役に立つお話を引き出してまいります。

QuizKnockを、ビジネス観点から大解剖する貴重な機会です。
ぜひお早めにお申し込みくださいませ。

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・日程:2021年12月27日(月)17:00~18:30

・参加費:無料

・実施形態:オンライン開催
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講演者のご紹介

株式会社QuizKnock CEO 伊沢拓司

2016年にWEBメディア「QuizKnock」を立ち上げ、2017年から同名のYouTubeチャンネルにて活動。現在運営している4つのチャンネルは総登録者数250万人を超える。『東大王』『アイ・アム冒険少年』『林修の今でしょ!講座』等のテレビ番組にもレギュラー出演し、幅広い世代に「楽しいから始まる学び」を届けている。

株式会社baton 代表 衣川洋佑

ERPベンチャーでの製品開発、新規事業開発を経験後、2013年10月株式会社batonを創業。対戦型問題集(アプリ)や自動車学校向けクイズサービスの開発を行う。2016年10月に伊沢拓司とクイズを使った知的メディア「QuizKnock」の運営を開始。「遊ぶように学ぶ世界」の実現に向けて学びを良くするサービスの開発に取り組む。

株式会社baton 前田徹哉

大学卒業後、西武百貨店(現そごう・西武)入社。その後PwCコンサルタント(現日本IBM)を経て、スクウェア・エニックスに入社、オンライン事業部長としてECやコミュニティを統括。2011年10月にタワーレコード入社、オンライン事業本部長としてECの統括の任に従事。2019年4月にビービット入社。SaaSセールスのシニアマネジャーを経て、2021年1月より「QuizKnock」を運営する株式会社batonに参画、マーケティング部部長。中小企業診断士。著書に「売り上げを倍増させる“顧客勘定"マーケティング “赤字顧客"を黒字に変える実践手法」がある

株式会社ビービット 藤井 保文
執行役員CCO 兼 東アジア営業責任者
一般社団法人UXインテリジェンス協会 事務局長

1984年生まれ。東京大学大学院修了。
上海、台北、東京を拠点に活動。国内外のUX思想を探究すると同時に、実践者として企業の経営者や政府へのアドバイザリーに取り組む。
政府の有識者会議、FIN/SUM、G1経営者会議など「アフターデジタル」に関する講演多数。
アドバイザリーでは小売、金融、メーカー、インフラ等の様々な企業において、UX / DXから経営やビジネスモデル、顧客価値を抜本変革する取り組みに関わる。AI(人工知能)やスマートシティ、メディアや文化の専門家とも意見を交わし、新しい人と社会の在り方を模索し続けている。
『アフターデジタル』シリーズ(日経BP)の続編であり、実践的な方法論を記した『UXグロースモデル』と、オンラインフェス「L&UX2021」における世界のトップリーダーの議論をまとめた『アフターデジタルセッションズ』を、2021年9月に2冊同時出版。
AFTER DIGITAL Inspirationでは編集長として情報を発信中。

株式会社ビービット 佐藤 駿
UXインテリジェンス事業部 
プロダクトマーケティング(事業開発/営業開発)
チームリーダー

東京大学経済学部経済学科を卒業後、ビービット入社。
保険会社、金融系メディアなどのUX改善支援をコンサルタントとして推進後、
新サービス「USERGRAM」の新規営業 ~ 活用支援に従事。
累計50社以上のご支援経験をもとに、
現在はグロース業務の組織定着に向けた新方法論、サービス開発を推進中。